意識

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「クレープおいしかったー!」 4つのクレープを綺麗に完食した神奈は、上機嫌で道を歩く。 「あんなに食べて胸焼けとかしないのか?」 「え。何で?」 「何で、って…」 神奈のきょとんとした表情に、横を歩いていた詩音はため息をついた。 一体彼女の人体構造はどうなっているのだろうかと心底不思議に思う。 「そんなことより、次はどこに行く?今度はしーちゃんが決めて」 「神奈はもう行きたいとこないのか?」 「うん。クレープで満足しちゃったし」 「そうか。…じゃあどうするかな…」 何かいいところはないかと周囲をぐるりと見回した詩音は、カラオケ屋の看板を見つけた。 「よし。あそこに行くか」 「カラオケ?」 「ああ。最近歌ってなかったから久しぶりに。いいだろ?」 「しーちゃん歌うの好きだもんね。いいよ、行こう!」 神奈の了承を得て、2人の次のデートスポットはカラオケ屋となった。
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