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「……は?」
楊たちは唐突な言葉に唖然としている
開いた口が塞がらないとはこの事だ
「陽菜ちゃん、それ本気?」
「はい、本気です!
私が必ず甲子園に連れていってみせます」
楊は"甲子園"という言葉に反応を示す
場の空気の変わる感じがした
「俺たちが甲子園行けるほどこの世界は甘くないよ」
「え……」
「朝から晩まで必死に練習しても甲子園に行けない奴だって星の数ほど居る
何度も夢見ても叶わずに終わった人だってたくさんいる
そんな中で、やる気のない俺たちが甲子園なんて言葉、口に出しちゃいけないよ」
さっきまでのふざけた態度とは違う、真顔で楊はそう言い切った
「…………わかりました」
「?」
「やる気を出せばいいんですね?」
「…………え」
いや、そういう問題じゃないんだけど
楊はひくっと苦笑する
「先輩、表に出てください
これから、ちょっとしたゲームをしましょう」
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