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「じゃあ、もう帰りますね
明日来ます」
「え、ちょっと!」
慌てて楊は引き留めようとするが陽菜はスタスタとグラウンドから出ていった
「おいおい……」
楊は困ったように頭を掻く
「まだ部長に紹介してないんだけど……
あー俺絶対に怒られるじゃん!」
頭を抱えて叫ぶがそれに応えるべき相手は既に見えなくなっている
諦めたのか楊はひとつ溜め息をついて部室に戻った
「楊先輩。」
楊が部室を開ける前に声をかけたのは、つり目で長身、茶髪の男子生徒
「お前が来るなんて珍しいじゃん
どうした?」
「や、暇だったんで。」
「そうそう、一応言っておくけど新しくマネージャー入ったから
しかもめちゃくちゃ上手いの」
「……へぇー。」
「名前は……確か中島陽菜だっけな」
「!」
「どうした?」
「……あいつ、やっぱ入ってきたのか」
「?」
「何でもないっすよ」
「あ、そう。
まぁ仲良くしてやれな
大翔。」
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