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「ご飯出来てるわよ」
「うんっ」
「ちょっとあんた、スカート短すぎじゃない?」
「え~普通だよ!
中学が厳しかっただけで高校緩いし。
それに制服可愛いんだから長いままとか嫌だもん」
「あ、そう
陽菜、やっぱり野球部入るの?」
「さすがにプレイヤーは無理だって分かったからマネージャーになる」
「ソフト部だってあるんだからそっち入ればいいのに」
「私は野球がやりたいの!」
「分かったわ。
しっかり皆さんの手伝いするのよ」
「うん!」
「あ、陽菜。
もう出るのか?」
「お兄ちゃんおはよう!」
洗面所から顔を出すのは陽菜の兄、朔だ
陽菜と11も離れている朔はもう立派な社会人になっている
「今日から憧れの桜海高校だよ!」
「俺の母校でもあるしな」
そう、9年前の桜海高校の初黒星は彼がキャプテンの代が決めたのだ
「けど、俺より上手くなっちゃったのにマネで終わるのは惜しいよな」
「そんなことないよ
じゃあ、いってきます!」
「気をつけて行くのよ~」
「電車混むから痴漢に気ィつけろな」
「は~い。」
桜の花が散る中、陽菜は新しい学舎に向かおうとしていた
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