☆☆プロローグ☆☆

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僕――篠崎カイト。年は13歳。 昔の学校制度があったころで言うと、中学生ってものなのかな? 僕らの時代には学校制度が崩壊して、学校という存在がないんだ。 だから、僕らは学校がどんな場所なのか、わからないんだ…。 そして、つい昨日。内閣総理大臣の緊急発表で、第4次世界大戦の 全世界の協定と共に、終結したことが伝えられた。 もうひとつ、全世界の人に対する重要なことも…。 全世界が結んだ協定によって、僕達地球人は、 故郷である、地球という星を捨てて、別の星に移り住む ことになった。 正直、驚かなかった。前からそんなことは噂されていたし、 日本の工業技術などはこの数十年間世界トップで、 地球を捨てて、移住するのに必要な船(宇宙船)ぐらい作れる のは誰もが知っていることだった。 移住の日取りは、2週間後…。 わかっていたし、驚かなかったのに 僕は今、少しこの星に寂しさを感じている。 どうしてだろうか? 生まれた時から外の世界は数回しか見たことがないし とてもきれいな世界だとは思わなかった。 だから、星を捨てていくことだって何も感じないと思ってた…。 でも、違ったんだ…。 どこか、この星に何かを残しているような気がする…。 そんな気持ちがどこからともなく湧いてくる…。
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