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――この星を離れる前に、一度だけ「水の惑星」と言われていた
地球を見てみたくなった。
そう思ってから、行動に移すまでに時間はかからなかった。
シェルター横のガレージスペースにしまってある、
タイムマシンを思い出す。すぐさま、そのタイムマシンのもとに走る。
燃料は僅かに使用しておらず、ほとんど満タンに近い状態だった。
タイムマシンの使用には事前に、役所に申請しなければいけない。
でも、僕はいてもたってもいられなくて、そのまま、乗り込む。
タイムマシンの操作は大体わかっていた。
「カイト、どこへいくの? 早く荷物まとめなきゃ船に乗れないわよ。」
シェルターの方からお母さんの声が聞こえる。
僕はそれを無視して、タイムマシンのエンジンをスタートさせた。
目の前のディスプレイが起動し、タイムマシンが起動する。
「ちょっと、カイト!! やめなさいっ!!」
お母さんの怒った声に僕は驚き、タイムマシンの年代設定の欄を
適当な数字が入力されて、確定されてしまった。
タイムマシンは、そのまま設定された年代に向けて
動き始める。
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