序章

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(………どういう事…??) 状況が理解出来ず、頭の中がぐちゃぐちゃになる…… どうして【こんな事】になったのか…… ―――遡るは数時間前 「ただいまー!!」 東京の大学に通っている巫花夜(カンナギカヤ)は、お正月に京都にある実家に帰郷した。 「………あれ??」 しかし、久しぶりの帰郷を待っていた両親、祖父母が玄関先に出て来る気配がない。 (折角帰って来たのに……) 花夜は頬を膨らませながら扉を閉めた。 花夜の実家は京都の街中にひっそりとある神社だ。 昔からあるので、社や蔵には様々な年代物が置いてある。 花夜は大学1年生で日本史を専攻しているが、まだ勉強し始めて間もない。
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