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「…ぷっ…あはは…」
私はそんな沖田総司さんを見て、面白くて笑ってしまった。
「もう！何ですか!?ずるいですよ！僕にも笑わせてください！」
「…ごめん…なさい…あはは…つい…面白くて…沖田総司さん…すごい…可愛い…」
「…可愛いなんて言わないでください」
低い声で私を睨んで沖田総司さんが言ってくる。
「…ごめんなさい」
私は、本気で怒っていると思って顔を伏せると…
「…ぷっ…あはは」
頭の上で沖田総司さんが笑っている。
「…これで…おあいこです」
ニッと笑った沖田総司さん。
「ひっ、酷い！騙したんですか!?」
「あはは…可愛いですね。それと沖田総司さんなんてやめてください」
「えっ？」
「普通に総司でいいです」
「そ…ぅじ？」
「あはは！何ですか？叶？」
「…総司…」
前の廊下から何かが落ちる音がする。
前を見て見ると、二人の男があんぐりと口を開けて沖田さんと私を見つめている。
「あっ！土方さんに近藤さん！ただいま巡察から戻りました」
そんな二人を気にせず沖田さんは人懐っこい笑みを浮かべた。
「…あの総司が女と笑いあってる」
「…あの総司が女を抱えている」
そんなに不思議な事なのかな？？
と思いながら沖田さんを暫く見つめる。
「こっ、近藤さん！総司が女連れてるってホントか！！」
今後は後ろから大きな足音と共に慌てた声が…。
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