噂のゲーム

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箱は長方形で、なにも文字が書いてなく、本当に真っ黒だ。 俺が箱の中を見ようとしたら、 「だめっ!!!!!!」 まゆっちが大きな声で言った。 俺はビックリして 「…え?」 箱を落としてしまった。 「あ、いや!!大きな声だしてごめんね?」 まゆっちが箱を拾って、俺に渡す。 「なんというか、今じゃなくて、家に帰ったら見てほしいかな?家で、ゆっくりみてほしいっていうか…ねっ?」 まゆっちが慌てながら言う。 「あ、わ…わかったよ。」 俺は頷いた。 なんでかはわからないけど、今のまゆっちには逆らっちゃいけない気がした。 初めてまゆっちが大きな声をだしたのを聞いた…。 やっぱ変わったな…。 空気が気まずくなったのに、気づいた俺は 「そ、そうしてもまゆっちすげーな!!どこで、このゲームを見つけたんだ?」 俺はとりあえず話題をふってみた。 まゆっちの方を向くと、 「……………。」 驚いた顔でというか、予想外という顔でこっちを見ていた。
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