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まぁ、しょうがない…。
だって会ったことないし。
「なつ子ちゃんだよ!!お兄ちゃんいつも一緒に学校行ってるじゃん!!」
真菜が首を傾げながら言う。
………綾乃が首を傾げるのも可愛かったけど真菜も可愛い。
俺は真菜を見つめる。
「どうしたのお兄ちゃん?」
真菜の頭にはてなマークが浮かんでいる。
……じっくりみたことなかったけど真菜も可愛いなあ。
くるんとした大きい目にピンク色の頬、髪は綾乃と同じで胸まであってストレート。
………小学四年生ぐらいかな。
……………って俺!!!!
なんかジロジロ見て気持ち悪いやつみたいじゃん!!
……いや、しょうがない!!
こんな可愛い子に囲まれたら皆そうなる!!
無言でジロジロ見てる俺を見て真菜が急に頬をぽっと染めた。
「お兄ちゃんたら…真菜が可愛いから見とれちゃったの?ようやく真菜のキュートさに気づいたのね♪」
…なんか勘違いしてる!!
いや、キュートなのは確かに合ってるけど…
「あ、ごめんごめん。俺、歯磨きしてくるわ。」
なんて返せばいいのか解らなくて素っ気なくなってしまった。
振り替えると真菜が拗ねていた。
心の中で謝りながら俺は洗面所を探した。そしたらすぐ見つかった。
………でも、ひとつだけ問題が出来た。
自分の歯ブラシがわかんねぇ!!!!!!黄色と緑と水色の歯ブラシがある。
………どれだろ。
(…悠様の歯ブラシは緑色のですぅ~。)
急に頭の中で声が響いた。
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