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「ほらよ!」
「キャァッ!」
「コラ!廃棄くん、もっと優しく渡しなさいよ!レナちゃん痛そうだったよ!」
「知るか!」
「全く…あの2人に脅かされたからって八つ当たりしないの…」
「ごめんねフレディ…こんな廃棄くんだけどよろしくしてやって…」
「アリスはお母さんか!」
「はい、わかりました。」
「わかりました!?」
「ところでチェシャ猫は?」
「ん?あれ…さっきまでいたのに……」
「あぁ、チェシャ猫さんならさっきころころとどこかへ行きましたよ…?」
「え!気づかなかった!」
「なんだ…猫…いないのか……」
「フレディ、お前チェシャ猫好きだよな。口さけてんのに。顔なんかほとんどみえないのに。」
「えーかわいいじゃん。…ねぇ?」
「え!あ、うん?…そうかなぁ?」
「……あのさァ、こっちの世界じゃ人じゃないやつなんかアイツラ(吸血鬼)だけなんだよ?アリスはまだメルヘンな物語を元にしてあるからいいものを……」
「ふ、フレディ……」
「そうよね!チェシャ猫、かわいいわよね!わかってくれる人がいてよかったわぁ……」
「アリス…私アリスがわからないわ…」
「俺も…」
「とりあえず機材は渡したことだし、僕らは帰るね。」
「え、あそこに帰るのか?」
「当たり前でしょ。」
「…………」
「だって廃棄くん、お腹の中じゃん。違くてもパンに囲まれてるなんていやだよ……」
「パン、嫌いなのか…?」
「パンは好きだけど、あのパンたちはうるさいからイヤかな。」
「……まあなあ。」
「とゆうわけで帰るよ」
「俺はあの檻に帰るよ!」
「またね、アリスとレナ」
「え…ちょっ…」
「「うん!またねー」」
「ひっぱるなぁぁぁぁあ!!」
続く
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