緋-アカ-

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それから君は、夢を見るとかならず僕の腕に甘えて眠るようになった。 「リュウの腕ってやさしくて落ち着く。」 君は弱々しく笑っていった。 僕は僕のことを君に話せないでいた。 嫌われたくなかったから 恐がられたくなかったから なにより 君の記憶が戻るのではと それが心配だった。 でもそんなある日 僕は自分から僕の正体を白状することになる
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