日常

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そんな彼の6日前の出来事だ。 6月29日 「ついにコンプリートしたぜ。勝真」 「おお!ついに終わったか」 尚人は同じクラスメイトの天知 勝真(アマチ ショウマ)にゲームの攻略完了を旨を伝えた。 「あのパスワードのところはなかなかわからなくて時間がかかったけどなんとか自力で終わらしたぜ」 「授業中居眠りしまくってたからなぁ。タカラバにはそのたびにたたき起こされてたからな」 最近の尚人は授業の大半を寝て過ごしている。 そのたびに瑛から奇襲を受けては起き、受けて起きを繰り返し場合によっては口げんかになり、尚人だけが廊下にたたされたりしていた。 ちなみにタカラバとは勝真が勝手に付けた瑛のあだ名である。 「…そう言えばあの時、テストかなにか言っていた気がするけど小テストでもあるのか?」 「期末テストだろ」 「えっ!?」 「だから、期末テストだろ!…もしかしてお前、何も聞いてなかったのか?」 尚人は首を縦に振る。 勝真はため息をこぼし、尚人の顔を見る。 「わかった…」
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