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それから尚人は勝真から期末テストが7月8日にあることとテスト範囲はプリントに記載されている事を聞き、授業を終え早々と帰宅した。
「よし！始めるぞ!!」
尚人は気合いのハチマキ（脱・赤点と記載）を頭に装備し、机の上にはノート・筆記用具にテスト範囲のかかれたプリントそして教材を置き準備を始めた。
（……大丈夫、まだ期限まで時間はある………大丈夫……大丈…夫……）
6月30日
「勉強会をやろう！」
教室に着くや尚人は勝真にそう力強く宣言をする。
「その様子だと、昨日は途中で寝たな」
「勉強会をやるぞ!!」
尚人は勝真の言葉をスルーし、再び宣言をする。
「わかった…でも俺で大丈夫か？」
勝真の成績は下の上、場合によっては赤点を受けている立場だ。
今回も勝真にとって十分に点数をとれる保証はない。
「大丈夫だ！今の俺の知識レベルはお前と大差は無いからな」
尚人は親指だけをグッとあげ、バッチリと言う感じに笑みを浮かべる。
「……今、さり気なくバカにされた気が…」
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