0人が本棚に入れています
本棚に追加
空き巣とおぼしき人の足音は真っ直ぐこちらへと近づいてくる。
トンッ……トンッ……
(マズい。こっちに確実に近づいてきてる。どうする俺……)
トンッ………………
尚人の部屋の扉の前で足音が消える。
(どうする……どうする……)
ガチャリ……
ゆっくりと扉が開き、空き巣の姿が表れる。
(……ええい!なんとでもなれ!!)
「……!」
尚人は開きかけの扉につこっんだ。
空き巣犯は不意をつかれ、尚人に体当たり仰向けに倒れた。
「どうだ思い知ったか!!……!?」
尚人は空き巣犯を押さえ込んだ。
「……っ!ナオ…なんのまねだこれは?」
尚人の目の前には尚人の幼なじみである瑛の姿がそこにあった。
(なんで今ここに瑛がいるんだ?確かに幼なじみだけど最近はケンカばかりで…いやそれよりも……)
「ナオ……もう一度聞くがなんのまねだこれは?」
瑛の冷静な声が尚人の耳に響いてくる。
「……友愛の体現?」
その直後、尚人の頬に瑛の平手打ちが直撃した。
最初のコメントを投稿しよう!