23人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
プロローグ
なんだか煩いなと思ったら、携帯が枕元でビリビリと激しく震えていた。
携帯に薄ぼんやりと照らし出された時間は午前三時。
さすがにこの時間、着信音は切ったままだ。
メールだったらとうに止まっている。
見た事のない番号に、思考回路も停止したまま、どうせ間違い電話だろうと鳴り止むのをまった。
止まる気配がない。
もしかしたら急用で、友人が他人のを借りて掛けてきているのかも知れない。
僕は意を決して着信ボタンを押した。
最初のコメントを投稿しよう!