プロローグ

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プロローグ

 なんだか煩いなと思ったら、携帯が枕元でビリビリと激しく震えていた。  携帯に薄ぼんやりと照らし出された時間は午前三時。  さすがにこの時間、着信音は切ったままだ。  メールだったらとうに止まっている。  見た事のない番号に、思考回路も停止したまま、どうせ間違い電話だろうと鳴り止むのをまった。  止まる気配がない。  もしかしたら急用で、友人が他人のを借りて掛けてきているのかも知れない。  僕は意を決して着信ボタンを押した。
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