地下演習場

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「訓練開始。ホログラフのロックを解除します。」 無機質なアナウンスが流れ、ホログラフが10メートルもあろうかと言う天井の近くまでジャンプすると、ホログラフの太い腕の先端にある太くて先が尖った爪を一樹に向けて一気に急降下した。 一樹は背負っていた天風を手に取ると、天井近くのホログラフに向かって投げた。 天風は勢い良く飛んで、ホログラフの真ん中に当たった。 すると、天風はホログラフを貫通して天井近くに及んだ。 ギギィン! 天風から伸びる鎖が一直線になってきしむように金属が出す鋭い音が鳴った。 その後ホログラフは音を立てずに、バラバラになって吹き飛んだ。
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