第一章 ―誠炎の使い―

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「じゃ出席とるぞ~」教室にデカい声が鳴り響く。 俺達の担任の鬼瓦先生だ。 「東。」 「はい。」 「入間。」 「ほい。」 「牛込。」 「へ~い。」 出席は続く。 「大暴(おあばる)。」 「…」 「氷塚(こづか)。」 「あい。」 だいたい3分の1が終わった。 半分位が終わった。 「太風院(たいふういん)。」 「は~い。」 「戸崎。」 「うぇ~い。」 3分の2が終わって、俺の名前が呼ばれた。 「焔山(ひやま)。」 「オス。」 俺の名前は焔山誠人。国立黒菱(クロビシ)高校2年生。ただいま高校生ライフ満喫中ってところかな。 出席確認が終わり、出席簿を教卓の上に置いて、先生がしゃべり始めた。 「えー、今日も一日頑張るぞ。それじゃあ朝のホームルームを終わりにする。」 そして平凡に1日は過ぎた。 7時限目が終わり、鬼瓦先生が教室に戻って来た。 「とりあえず今から呼ばれた奴らは放課後に職員室に来てくれ。大暴、氷塚、太風院、焔山、雷場。」 いつもの召集だ。別に悪ぃことしたわけじゃねぇが…俺達は職員室へ向かった。
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