第一章 ―誠炎の使い―

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職員室のドアを開けると鬼瓦先生が立っていた。 「おう、来たか。」 鬼瓦先生は続けた。 「今日も訓練だからな。いつもの時間に地下演習場に来るんだぞ。」 「了解ッス。」 俺は職員室の一番奥に行き、一番奥の壁を手で押した。するとハガキ位の大きさの穴が口を開けた。そこから「地下演習場」と書いてあるタグの付いた鍵を取り出し、放送室に入った。 放送用器材のテーブルの下に南京錠が取り付けられた直径1メートルほどのマンホールがある。さっきの鍵で開く仕組みになっている。俺は南京錠を開けた。すると50センチほどの若干臭い穴が口を開けた。 俺達はその穴に一人ずつ入っていった。 ここに来たメンバーには2つの顔がある。 いつもはフツーの高校生。 そして裏では
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