第一章 ―誠炎の使い―

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マンホールの中は曲がりくねった長い滑り台のようになっていて、その中を滑って行く。10メートルほど滑ると光の付いた部屋に放り出された。 「痛ぇ。この移動の仕方どうにかならねぇのかよ。」 「全くだ。」 「腰痛ぇ…」 「酔った…」 みんなそれぞれ文句を言うが、それもそのはず。なぜならこのトンネルは明かりがなく、右へ左へ何回も曲がっているから腰は痛いし、目も回る。 今の時刻はだいたい5時半、訓練の開始は7時頃だから1時間以上時間が空く。 俺はへばっているほかの四人を尻目に、「武器庫」と書かれた扉を開けた。
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