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「ねぇ秀一!今朝のワイドショー見た?!もぉ私…ショックで今日1日中気が気じゃなかったわ。」
『見てない。ってか俺さっき起きたばっかだし。』
「嘘?!信じらんない!!今何時だと思ってるの?もう4時よ!4時!!」
『知ってるけど。俺が何時に起きようが関係ないだろ。』
「…何よ、ツンツンしちゃって。いいわねー、秀一は!天才でさ。学校なんか行かなくてもいいんだもんね。あぁ羨ましい羨ましい!」
さっきからお喋りなこの女は、俺の幼なじみで地元の女子高に通う17歳。
瞳が大きく、肌は透き通るほど色白。顔は典型的な童顔だが、不釣り合いなほど大きい胸。
その風貌から幾度となく男を虜にしてきたが、彼氏を作ろうとしない。
俳優の…、“何とか蒼甫”という人と結婚すると本気で言っているのだ。
そんな少し変わった一面も持ち合わせている。
…俺に何の気遣いもなく話かけてくるのはこの雅美くらいだ。
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