うちのクラスの日高くん

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うちのクラスは 今、とある噂でもちきりだ 「なーおっ!!おはよっ」 振りかえると 息を切らした藍華が興奮した様子で立っていた。 「どしたの?テンション高くない?」 聞いてはみたが 奈緒には理由がなんとなくわかっていた。 おそらく… あの噂のことだ。 藍華は噂に疎い とゆうか ありえないほど鈍感なのだ まぁそろそろだと思ってたけど… 「実はさっ!凄いこと聞いちゃったんだよね」 やっぱり 「うちのクラスに日高っているじゃん?あの背の大きい男子」 ? 日高? 「あいつってなんか"ホモ"らしいよっ!」 !!? ほ…ホモ?!! 予想外の話に 頭がついていかない 奈緒はてっきり クラスの名物カップル 宮部と美波が別れたことだと思っていたのだ 「誰に聞いたの?」 「下駄箱のとこで山下に聞いたんだよ」 なるほど…。 どうりで藍華なのに情報が早いわけだ つまりは、山下は藍華に気があるのだ 多分この最新のニュースを鈍感な藍華に教える為だけにあの遅刻魔の山下は大量の目覚ましをセットしたのだろう 青春だねぃ なんて思ってしまう私は、なんとなく…恋愛とかそうゆうのについていけない あんなに仲の良かった宮部と美波が別れたと聞いて 余計にわからなくなってしまった だから 同性に恋する気持ちなんて一生わかりそうもない てゆうか今はそれより 「めっちゃ噂の真相が気になるんだけど!!!!」 ガラッ 言った瞬間 思い切り教室のドアが開いた あ 日高くん
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