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「エン?ナツ兄の事考えてるの?先の事を考えてもしょうがないよ♪今を、楽しも?」
分かってるよ…分かってるけど、体が覚えている恐怖が抜けないんだ
「分かってる……ナツ兄が来たら、そん時は俺を切り捨ててね?」
せめてもの償い……って言ったら怒るかな?俺がダイ兄を避ければ良かったのにあの頃は、強くなってライを傷付けるもの全てから守りたかった。その一心で、ナツ兄の忠告を無視してた。その見返りがこれ………だからしょうがないとしか言いようがない
「無理……エンは、もう皆を巻き込んだんだよ?今更引き返すなんて出来ないよ」
そう言って笑う黒雷が心強く感じる俺は弱いままだ
でも、仕方ないよね?だって……皆を守る力が俺にはないんだから。……でも、皆を巻き込んだんだから責任はとるよ
「黒炎、黒雷、写真撮るぞ!久しぶりの集合写真!」
「ん、分かった!すぐ行く……ライ、心配しないで。俺は前みたいにならないから」
その後の言葉は聞かなくても分かる。きっと……
”エンの好きなようにしていいけど、
今度は置いてかないでね?”
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