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「ライは俺をどう思った?」
……何を言ってんだ。ライを巻き込みたくないから逃げたのに、また繰替えすきだったんか?
黒炎が後ろからついて来ないのに気付いた黒雷が振り返り
「エン、置いてくよ?早くおいで」
笑いながら言うライは、さっきまでとは違いちゃんと笑えていた
「今行く。……ライには嫌われたくないよ」
ポツリ呟く黒炎の姿はいつもより小さく見えた
「何があっても皆を守る。……誰一人傷付けさせないよ、棗」
覚悟を決め言葉にする。誰にも聞こえてない、と黒炎は思っていたが、一人聞いていた人物がいた
「……棗?…………柚季の弟?」
闇に紛れる黒水。彼に黒炎の言った事の意味が分かったのだろうか……
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