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しかし、優勝を飾った某クラスの興奮はまだまだ冷める気配がない。反省会……とは違うかも知れないがホームルームの時間。担任のダンテが来るまで(来たあとも)生徒達の熱気は教室からあふれんばかりに高まったままだった。
それを打ち砕いたのは担任の無情な宣告。
「浮かれるのはいいがいつまでも浮かれてんじゃねぇ。今度は実技試験がある!」
『実技試験』。いっそただのペーパーテストの方がいい、と思わずにはいられない。しかも今回の試験はブルスケッタ学院から『遺跡への道』を抜けた先、『古代の迷宮』で行う、というのであった。
「実技……。」
「やっぱなんかすごーい敵とか戦うのかなあ……。」
「萎えた。しばらく登校拒否しようかな。」
「じゃあ俺も!」
「あたし達を殺す気!?」
もちろん二人とも(?)冗談だが、体育祭での興奮はあっさり実技試験への緊張に変わった。
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