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話は普通に盛り上がった。
話題はあまり無かったがそれなりに賄えたし、正直結構楽しかった。
私は時計を見る。どうやら3時間位ずっと話し込んでしまったらしい。
「大変、もうこんな時間!夕食の準備をしなくちゃ!」
「えっもうそんな時間ですか?気づきませんでしたね」
美鈴が笑いながらいう。
「ええ、ホントね」
私も笑い返す。
そして、少し沈黙…
「明日もこんな風おしゃべり出来たらいいですね…」
美鈴が静かに言う。
「…ええ、そうね。」
私はそう返すしか無かった。
さっきまで笑っていたはずの美鈴が少し悲しいそうにしたから…
「じゃあ咲夜さん!また…」
「ええ…」
私は館に戻ろう足を館の方へ向ける。
少しだけ…少しだけ…
少しだけでいいから…
勇気をください…。
「美鈴!!」
「…っ!?」
私の大きな声に驚くように美鈴は私の方を向いた。
《素直になれば…》
「…私も…」
《最初から素直になっていれば…》
「…私も好きだから」
《言いたいことが…すぐに言えたのに…》
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