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「好きです!」
そんな言葉から始まって、私の時計は狂い始めた。
ーーー…
ーー…
そんな話になったのはそれから約1時間前に遡る。
私、十六夜咲夜が洗濯物を干していた時だった。
「咲夜さん」
シーツの裏には見慣れたシルエットと聞き慣れた声がした。
「ん?あら、美鈴?」
やはりそうだ、
シーツの裏にいたのはこの紅魔館の門番である紅 美鈴だった。
「どうしたの?こんな所に用事?」
「あ…いや、ちょっと」
今日の美鈴の様子がいつもと少し違ったことに私は気づいた
「何?もしかして門で何かあったの?」
「い、いえ!門は特に異常ありませんが…そうじゃなくて…」
何だか美鈴はもじもじしていた。
「じゃあ何?」
「…えっとですねその…」
その行動が私にはなんだかもどかくて少しイライラさせられた。
でも、その時に余計な事を言わなければこんな事にはならなかった筈なのに…
私はつい言ってしまったんだ…
「もう何なのよ!!サッサと告白しなさい!!」
「ハ、ハイ!!好きです!!」
「そうなの?
だったら早く…
…えっ?」
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