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「綾が一番かっこ良かったわよ。」
「本当!大きな声でしっかりお返事も出来たし…。綾、えらかったわね~!」
綾が胸をはりながら、得意げな顔をして小さな右手を思いきり前に出しピースしている。
綾も無事小学校に入学し、ピカピカの一年生になった。今日は入学式を終え、主役の綾のリクエストに応え四人は杉坂の店に食事をしに来ていた。
「綾、美味しい?」
「うん!」
「帰ったら早速、ビデオを見ましょ!ちゃんと撮れてるかしら?」
彩葉の言葉に、一瞬みんなが固まった。
「…彩?大丈夫でしょうね?小学校の入学式は一生に一度しかないのよ?」
雫が少し青ざめながら彩葉に聞く。
「ちょっと~何心配してるのよ?冗談よ、冗談!さっきしっかり確認したから大丈夫よ!」
「もう~。彩の事だから、失敗も有り得るかと…。」
「酷いな~。可愛い綾の大切な入学式よ?失敗なんてしないわよ。」
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