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「そ、そうか 分かった…
じゃあ一緒にテストを受けてもらおうか」
特待生以外6人で、先ずは基本的な体力テスト等を行い、それをデータ化していった。
データでは6人中で鉄、恭平の数値は群を抜いていた。
「次は、野球の実力を試したい。 まず、打撃から!」
一人…二人とマシン打撃を行う。
4人まで可もなく不可もなく無難に終わり、
そして順番は恭平に回ってきた。
「では先程の4人と一緒で、30球打ってもらう、いいか?」
「はい!」
初球、快音が響いた。
『キィィィンッ』
2球目、3球目と右、左、センター方向と打ち分けながら、強烈な打球を放っていく。
そして15球が終了し、
「監督! 一旦マシンを止めてもらってもいいですか?」
「あぁ、分かった」
(こいつは凄い、大当りだ!)
波野は、内心で、野球素人のはずが何故、と言う気持ちの前に興奮が先に出ていた。
恭平は打席内の土を慣らした後、バッターボックスを外し、一度息を整え再び左打席へ向かった。
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