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「オイオイ、茜がメンバーに入ってるぞ。」
三塁側ベンチでセンターの守備位置を見た恭平が鉄少年に向かって呟く。
「そうみたいだな、今出てる奴らのなかで宮野が一番警戒だな。」
3-Aのセンターを守っている少女の名は宮野茜
恭平と鉄少年の幼なじみである。
「ハハッ、違いない。」
そう言ってベンチから出ていく。
先頭のバッターが内野ゴロ、
続くバッターは三振でツーアウト
「さぁ、出番だな!」
バッターボックスにゆっくりと入る恭平。
「あれ? 立花って左利きだったっけ?」
左のバッターボックスに入った恭平を見てそう呟く3-A野球部バッテリー。
「とりあえず、ヒット…かな?」
呟く恭平。
守屋が1球目を右腕から繰り出した。ーと言ってもせいぜい60㌔程度のスローボールだがー
『キィィィンッ!!』
金属バットの音が響いた。
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