Prologue ‐1st contact‐

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「ありゃ?」 打った直後に恭平が呟く。 打球はセンターの頭を越え 野球部の練習用ネットを直撃した。 「ホー…ムラン…ホームラン!」 審判をしていた体育委員が叫ぶ。 『…………わぁぁぁ!』 三塁側ベンチが静寂の後 盛り上がりを見せる。 「思ったより飛んでったなぁ」 ゆっくりとベースをかけていく恭平。 ホームを踏むと鉄少年と ハイタッチを交わす。 「よく飛んでったなぁ。」 と鉄少年 「あぁビックリだよ ハハッ。」 笑いながらベンチへ帰る恭平 ベンチへ帰ればクラスメイトの 手荒い祝福を受けた。 『やるじゃねぇか立花、すげえな!』 などクラスメイトに言われていた。 盛り上がるベンチを余所に 右バッターボックスには 鉄少年こと竹林鉄哉が入って行った。 そして野球部守屋の初球、 『カキィィィィンッ!』 恭平の時よりも鋭い音が響いた。
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