☆大警告☆

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雪絵「ちょっと待って下さい!」 雪絵が立ち上がった。 サンタクロース「何だい?」 雪絵「では、今まで日本のDRCメンバーが減っているのもこのためと言うのですか?」 サンタクロース「そうだ。田沢や宮沢の心も、無関心に冒されていた。」 「じゃあ…。」 教会の法衣を着た、プリースト・コース所属の神田春輔(かんだ・しゅんすけ)が口を開いた。 春輔「無関心に冒された心を持つ人々には、もう夢を持たないということなんですね?」 サンタクロース「そうだ。」 春輔「神よ、どうか我々DRCだけでも、お守り下さい…!」 春輔は固く祈るようにうずくまった。 サンタクロース「無関心とは、憎悪などを増幅させる闇だ。何物も受け入れず、自己の光を否定し、進退をも滞らせる。これまで我々サンタクロースは、クリスマスの日、憎悪や絶望などを浄化してきたが、日本人の心に突如肥大化した無関心だけは、浄化できなかった。」
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