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希望はグラフを改めて見て絶句した。都市部のおよそ60%の子供たちは、サンタクロースを信じていないというのだ。
希望「いったい何故こうなったんですか?まさか、子供の頃から夢を信じていない人がたくさんいるのですか?」
満輝「まさしく希望くんの言う通り。また、クリスマスの夜にも関わらず塾や学校に通う子供、虐待や中学受験に苛まれている子供がいるとすれば、夢は空に届かず、ドリームロードが形成されなくなることも、当然なのです。」
百合子「そんなのアリなの?」
篤輝「まさか、それが現実なのか?先生。」
満輝「残念ですが、その通りですよ篤輝くん。夢は生まれず、憎悪や絶望などが空に蔓延し、ドリームロードに近付けられない。それが我々日本のサンタクロースを脅かす脅威なのです。」
ファッション・コースの天津冬子(あまつ・ふゆこ)とY市私立レクイエム学園大学文系部芸術学部美術学科芸術心理学コースのアート・コース所属の氷塚想一(ひづか・そういち)が顔をしかめた。
冬子「私は少子化が原因だと思っていたけど、まさかそんな現状があるなんてね。」
想一「教育にも問題があるとすれば、その教育を介して夢を壊すなら、DBCはやりかねないな。」
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