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ドリームロードとは、サンタクロースがトナカイ率いて通る道。
その道は、子供たちの夢の波長により、無垢な輝きによってできる道。
クリスマスの朝、よい子のみんなの枕元にプレゼントが置かれるのはこのためだ。
だが、この日本は変だ。
田舎だろうと都会だろうと、ドリームロードがあちこちでひび割れしていたり、穴があいていたり、途切れていたりと、世界で稀に見る前代未聞の一大事が発生していた。
その影響か、空は濁り、空に舞うのはカラスだけ。
希望「何かが起きようとしている。来そうだな、大警告が。」
その時、携帯が鳴った。
サンタクロースからだ。
希望「もしもし、先生。」
サンタクロース『希望よ、緊急召集が入った。今夜、来てくれるかな?』
希望「もちろんです!」
サンタクロース『よろしい。待っているぞ、私の大切な最後の希望(きぼう)よ!』
希望は電話を切った。
希望「サンタクロースが呼んでる。行かなくては。」
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