二日月
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二日月
紅の走る夕暮れ 宵の明星 夕闇包まれた山際 曖昧な空によく映える 鋭利な輝き 刃の一閃したような 伸びた爪の先のような 弦のない弓のような 瞳を捉えて離さぬ 凛とした光 まるで初陣を迎える士の 若々しさのような 少年と青年の間の あの瞳のきらりとしたような 三日月には少々足りぬ そういう月
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