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なおみ
「結婚式には呼んでね」
こずえ
「なおみの方こそ」
数日後、カーディガンが完成した。
なおみ
「できたー!」
なおみは出来上がったカーディガンを綺麗に箱に詰め、少し余裕を持たせて21日に送ることにした。
こずえ
「なおみ、何の荷物?」
なおみ
「例のカーディガンよ」
こずえ
「今日送るの?」
なおみ
「うん。帰りに郵便局へ寄って…」
こずえ
「私も付いてっていい?」
なおみ
「うん」
郵便局は、年賀状を送る人などで混んでいた。なおみは、慣れた手つきで伝票にスラスラ書き込んでいった。
こずえ
「竹本さんのうちの住所、覚えてるんだー」
なおみ
「うん。よく手紙書くからね」
無事送ることが出来、2人は駅で別れた。
なおみ
「ただいま」
良子
「おかえり。遅かったのね」
なおみ
「郵便局へ寄ってたから。なにかあったの?」
良子
「西田さんから電話があって、クリスマス会の準備を手伝ってくれって。捜査課に来てくれって言ってたわよ」
なおみ
「わかった。じゃぁお昼食べたら行ってくる」
昼休みが終わる頃、なおみは港署に着き、嬉しいのか鼻歌を歌いながら一係へ向かった。
なおみ
「こんにちはー」
西田
「なおみちゃん、待ってたよ」
なおみ
「またクリスマス会するのね」
西田
「ああ、今年は俺が幹事なんだ。なおみちゃん、手伝ってくれる?」
なおみ
「いいわよ。今年はプレゼント作れないから、私がケーキ買うね」
西田
「いいよ。会費を集めてそれで買うから。それに署長にもいただいてるしね」
なおみ
「そうなんだ」
西田
「日取りなんだけど…、24日の5時ってことでいいよね」
なおみ
「孝行や守君とか呼んでもいい?」
なおみは、去年は純二と一緒に過ごせたが、今年は純二がいないため、その分友達を呼びたいと思った。
西田
「いいよ。多い方が楽しいからね。こずえちゃん達も呼ぼうよ」
なおみ
「こずえはだめよ。きっと橘先輩とデートだから」
西田
「じゃ、2人を招待すればいいよ」
なおみ
「そっかぁ、西田さん、頭いい」
西田
「いやー、照れるなぁ。なおみちゃんにそんなこと言われると…。ところでさ、竹本にはもうクリスマスプレゼント送ったの?」
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