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なおみ
「うん。今日の学校の帰りにね」
西田
「何送ったの?」
なおみ
「手編みのカーディガン。今日から自分のを編むの。純二さんとお揃いで」
西田
「いいなぁ、竹本のやつ。こんな家庭的な彼女がいて…」
なおみ
「そんなことより打ち合わせ!」
西田
「ああ、そうだった。あと用意するものは…」
2日後、純二のところに、なおみからの荷物が届いた。純二は早速なおみに電話をした。
なおみ
「はい」
純二
「あ、俺、元気にしてたか?」
なおみ
「純二さん。電話待ってたんだよ?修学旅行以来ちっとも電話くれないんだもん」
純二
「ごめんごめん。年末になると事件が多くてさ。毎晩遅いもんだから。プレゼントありがとう。気に入ったよ。早速明日から使わせてもらうよ」
なおみ
「ほんと?よかった。今ね、自分のを編んでるの。お揃いなのよ」
純二
「じゃぁ正月に帰ったときに、一緒に着ようか」
なおみ
「うん」
純二
「それはそうと、期末テスト、どうだった?」
なおみ
「バッチリよ。中間テストは悲惨だったからね。頑張ったよ」
純二
「悲惨って、例の事件でか?」
なおみ
「…うん」
純二
「まぁ、期末がよかったんなら一安心だな。いつから冬休みなんだ?」
なおみ
「明日からよ。あっ、そうそう。明日ね、一係のクリスマス会なの。西田さんが幹事なんだって。もう手伝わされちゃって」
純二
「こき使われてるのか?」
なおみ
「そんなんじゃないけど…」
純二
「西田さんも俺がいないことに、なおみを独り占めしようと思ってるんじゃないのか?」
なおみ
「えー!どうしよう」
純二
「あまり仲良くするなよ」
なおみ
「わかってる。純二さんも北署の人と仲良くしないでね。特に交通課の…」
純二
「分かってるよ。こっちには美人はいても、俺好みの人はいないから」
なおみ
「そうなんだ。よかった。あっ、ねぇ、純二さんはいつ帰って来るの?」
純二
「そうだなぁ。有休、まだ残ってるし、家にも帰りたいし。正月休みは29日からなんだ」
なおみ
「じゃぁ、思い切って26日の日曜日からにしたら?27、28日と休み取って」
純二
「そうだなぁ。事件がなければそれくらいでいいと思う。1度聞いてみるよ」
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