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もう一度メールを見る。
“本日午後5時、屋上へ行きミッションパートナーに接触せよ”
ミッションパートナー…
ミッションのパートナー、でいいんだよね?
パートナー…パートナーって?
……。
ウチはケータイを閉じてポケットに入れた。
「ねぇ、絵里香」
チョココロネの袋を開け、右隣に座る絵里香に声をかける。
「ん?」
絵里香は焼きそばパンの最初の一口をかじろうとしてるところだった。
昼休み、雲一つない快晴の下。屋上でこんな話をしていいのか迷った。
噂によるとメールは一度だけじゃない。二度目、三度目…何通目で終わるか分からない。
噂を完全に信じたわけじゃない。今日のミッションをやるまで何とも言えない。
ミッションメールのことを絵里香に相談してもメールが消えるわけじゃない。
ウチが削除されるかもしれないって心配かけさせるだけ。絵里香には心配かけさせたくない。
ウチはしばらく間を空けてから口を開いた。
「…パートナーって何だと思う?」
言うか言わないかは今日の結果で決めよう。
ウチはメールの文章で気になってることを聞くことにした。
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