Mission No.1 パートナーに接触せよ

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「桜木君…」 夏草君の跳ねた髪に対し、落ち着いてる黒い髪。 眠そうな細めの黒い目。 顔立ちは端整で和風美人(ってやつらしいけどウチにはよく分からない) 絵里香曰く彼は細マッチョという部類らしい。 彼は右隣の席だけどあまり絡んだことは無い。 一応クール系のモテる男子、らしい。彼女をコロコロ変えてるけど。 「……」 桜木君はウチのケータイを拾った。 「……」 桜木君は「あ、やっべー」みたいな感じで青ざめてる絵里香と夏草君、そして私を見た。 最後に落ちているパックジュースを見る。 「…なるほど」 そう呟いてケータイを閉じる。 「お前、女子相手に何やってんだよ」 呆れたように言う桜木君。 「いや、お前の命令だし!!」 と怒る夏草君を無視して桜木君はウチに歩み寄った。 「はい」 ウチのケータイを渡された。 …見た感じ外傷なし、かな? 「ありがと」 桜木君を見上げてとりあえずお礼を言った。 ケータイを受け取ると同時に絵里香が駆け寄ってきた。 「ごめん、夏草君に投げたのに外し……とにかくごめん。ケータイ大丈夫?」 不安そうにケータイを見る絵里香。 「大丈夫だよ。外傷無し」 奇跡的に無傷のケータイを見せる。 「良かった」と安心する絵里香。
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