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…ように見えた。
一瞬だけ、あの映画の女のように虹彩が赤色に見えたような気がした。
瞬きしたら女の子の虹彩は黒色になっていた。
目が合った瞬間、時が止まったように思えたのはどうしてだろう?
…あ、もしかして昨日の映画のせいで赤い髪が印象に残ったから?
“真っ赤な着物を身に纏った、赤い髪の女の幽霊が主人公の気配に気付いてゆっくりと振り返るシーン。
女は動きを止め、閉じていた両目を開く。
…止まるBGM。現れたのは真っ赤な虹彩。
恐怖を覚え、悲鳴どころか言葉すら出ない主人公。懐中電灯が落ち、光が消える。
女は微笑み、主人公に歩み寄る…”
……脳内でフラッシュバックされる映画のワンシーン。
めっちゃ怖かったんだよ、あの映画。夜なかなか眠れなかったし。
未だに印象強く残ってるから赤い髪の女の子の虹彩が赤く見えたんだよ、きっと(女の子には申し訳ないけど)
けどあの子、ウチんとこの生徒じゃないよね…
つか学生ならこの時間に登校以外でうろついてるわけないよね?
この町じゃ見かけない顔だし…どこの子だろ?
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