想-ｿｳ-

逃げた

でも、ある時キミが言ったんだ

いつまで逃げる気なの？

いつまでだって逃げてやるさ

悔しくないの？苦しくないの？

別にどうってことないさ

本気で挑んできた相手に失礼だよ

自分が大事だからね

夢だって叶わないよ

夢なんて叶わないものだろう

うそだぁ…本当はたくさんある癖に

…。

あなたは…とても弱い人だよ

…。
悔しくて哀しくて唇を噛み締めた

いつまで逃げ切れるかな？

わからないさ、そんなこと
震える声で

そしたらキミが笑ったんだ。

なら、ずっと傍にいてあげよっか？

いらない。傍になんて
…面倒なだけじゃないか、無意味だよ。

無意味って言うなら
きっとあなた自身も無意味の塊でしょう？

…それは!!

生きてるものに意味なんて無いよ。
あなたが一番知ってること。
自分が一番無意味だって。

…。

…はぁ。
泣きそうな顔するくらいなら
ぶつかって泣いたほうが
一億万倍楽しいよ

そうしてキミは笑った。