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二分後、柚は土方の部屋にいた 土方「柚、何故キレてたんだ?」 と真剣な面持ちで聞いた それでも柚は、口を開こうとしない 近藤「柚ちゃん…理由を言わなきゃ何も解決しないよ」 心配そうに柚に語り掛けるのは、この新撰組の局長、近藤 勇だ 柚「…だって、」 やっと口を開いた柚 柚「…だって、坂口の野郎…ウッ…だってぇぇぇ うわぁぁぁぁぁん」 口を開いたと思ったら柚は泣き出した 土方「泣くな柚…大丈夫だ」 土方は、柚の背中を泣き止むまで優しく叩き続けた ……………30分後 柚「すいません…取り乱しました」 柚はまだすすり泣きはしているが、ようやく落ち着いたようだ 土方「良いんだよ」 フッと優しく微笑む 近藤「柚ちゃん無理はしなくていいけど、何故怒ったのかな?」 柚「はい…坂口…坂口佐喜は、私が稽古をみているときに… 私の…原町一族のことを何度も何度も…侮辱し、そして、私や藤堂隊長たちのことを侮辱をして… 悔しかった… 別に、永倉さんの侮辱は我慢できます… ですが…一族のことを「弱い」や「血に飢えた一族」など…他の隊士の前で…私にワザと聞こえるように 言っていて…それで…」 辛そうな表情の柚 土方「堪忍袋の緒が切れたって言うことだな」 と土方は、柚の言葉を悟り、代弁した 柚「はい…そうです 情けないですよね…」 ハハッと苦笑いする柚に近藤が 近藤「何が情け無いのかな?」 と質問した 柚「情けないですよ… 平隊士相手にブチギレして… 隊長なのに…」 と言うと 土方「情けなくねぇよ」 とニカッと笑った 柚「どこがですか?」 土方「それは、柚が優しいココロを持っているからだ…持ってなかったら そんな風に キレたり、泣いたり出来ねぇよ…な?!」 柚「そんなものですか」 土方「そんなもんだ」 近藤「あぁ柚ちゃんは優しい子だ」 土方「だからそんな顔しねぇで、笑え!」 柚「はい!ありがとうございます土方さん!なんか元気出ました(笑)」 と涙を少し流しながら笑った 近藤「うん!柚ちゃんは、笑った方が可愛いよ」 と微笑む 柚「おだてても何も出ませんよ(笑)」 和やかな雰囲気が三人を包んだ 土方「坂口のことは、俺に任せとけ!」 ニカッと笑った 柚「はい!よろしくお願いしますね」 ふんわりと太陽のような笑顔をする
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