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村に戻ると一番驚いたようにしていたのは老婆であった。
朝に送りだしたはずなのに、また戻ってきているからだろう。
アサナは 迷ってしまって戻っとしまいました。
と正直に話すと、
老婆は一瞬考えるようなそぶりを見せたが、まぁ、よいと言い村への滞在を許した。
「夜に歓迎の盃を村の皆で交わそう」
アサナを村へと引き戻した村人がアサナにそう約束すると、また畑仕事に戻っていった。
アサナは暇であったから、仕事の手伝いをしようと申し出たが客人だからと言われ断られていた。
ボーっと過ごすのも何だか勿体ない気がしたアサナは、村全体が見渡せる丘に行く事にした。
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