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一章・出会いの日
草が生い茂れる丘に座り、村を見下ろすと色々見える。
村の南と東は森であり、西には到底登れなさそうな山が立ちはだかっていた。
北には斜めに川が流れており、どうやら山から流れ出している川であろう。
川はそこまで横幅はない。だが、川の向こうはもう一つ山があった。
村は、まるで孤立したみたいで、森の一部を切り崩してできたみたいだ。
珍しい村だなと、改めて思っていたり、そんなこんなしていると、空が紅くなってきた。
もう、こんな時間か、とアサナは丘からおりて、自分がいた小屋へと向かう。そこまで長く丘にいたわけではない。
朝から昼過ぎるくらいまで森をさ迷っていたのだから良い休憩時間だったと言えるくらいの時間だ。
「喉が渇いたな」
小屋にある自分な水筒にまだ水はあっただろうか?と考えたが、さっき見つけた川にせっかくだから行ってみようと小屋には向かわずに川に向かった。
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