校庭の悪魔

出会い

しかしながら腑に落ちない点がある。この記事を書いている人間がいるという事は、今いる私の世界は、12年前に両親が死んだ時間軸という事になる。私は並行世界を自由に飛んできたが、まさか巡り巡って戻ってきたのだろうか。いやそんな筈はない。だとすればこれは一体どうなっているんだ。
もし仮に、巡り巡って戻ってきているのなら、一つ手前の時間軸にいる私がこの世界に飛んできたら私は消えるのだろうか。Aという世界の時間軸にいた私は、Bの時間軸に飛びBの世界にいた「私」はCの世界の時間軸に。これを繰り返し巡り巡って帰ってきているのなら、Xの世界の「私」が、A(今)の世界の時間軸に飛んできたらAの世界にいる私はどうなるのか。そうやって考えていると、目の前に「私」が現れた。