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「…う、嘘…」
月に一度のライブを終え、自宅に帰ろうとした東雲小春(シノノメコハル)は、燃え盛る自分のアパートの前で立ち尽くしていた。
小さなボロアパートを包む炎は1つの生き物のように燃え上がっている。
他の住民達が何か叫びながらバケツリレーをしているが、火の勢いは増すばかりだ。
2階建ての小さなアパートは、火が回るのも早い。
そこへ、他の住民の通報を受けて駆けつけてきた消防隊員が手早く消火活動を始めた。
そんな様子を放心状態で眺める小春に、大家のおばさんが駆け寄って来た。
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