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そこを征く黒い獣の群れ。
いや、黒い甲冑を身に纏った騎馬隊の一軍。
その先頭を駆ける漆黒の鎧兜の騎士が右手を上げて騎馬隊に合図を送る。
次の瞬間には一匹の獣のように一体化していた騎馬隊が十以上の小隊に別れて散解した。
漆黒の騎士はそのまま十数騎を従え
進行方向を変える事なく速度を上げる。
さながら狼の狩りのような鮮やかな行軍だ。
・・・・餓狼達の狩りは獲物の喉笛に喰らいつくまで終わらない。
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