自分と弟

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「怒ってはいませんけどいきなりのことで…」 「そうね…。私のことは新しいお姉さんだと思ってくれれば良いから!ね?」 何を言い出すかと思えばまた変なことを言い出した。 だがその表現のほうがしっくりくるかもしれない。 「あの失礼ですがお年は…」 「こう見えてもピチピチの41歳よ!」 「ええっ??」 ビックリして顎が外れそうになったのはこれが生まれて初めて。 どう見ても20代にしか見えない。いったいどんな魔法を使ったらこんなに若い41歳が出来上がるのだろうか。 むしろ父より年上である。 「お、お父さん。どこでこんな綺麗な人と出会ったのさ」 「ん…んん。なんだか道端でバッタリって言っても信じてもらえんだろうが、言葉のとおりそれだ」 「はい??」 道端で美女と出会って恋に落ちるってどんな道理なの!? お伽話だとしても話をはしょりすぎでしょう。
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