弟のくせに生意気だ

自分と弟

出会いとはわからないもので、二人が出会ったのは父の会社の近くにある飲み屋街だったそうだ。

そこで、酔いつぷれていた女の人(始めは女子大生くらいだと思ったらしい)を介抱してあげたところ、いたく感謝されたらしく、それ以後何度か食事を重ねるうちに、結婚とまで話がとんとん拍子に進んだそうな。

｢祐二さん奥手だから私がプロポーズしたのよ｣

うふふと笑いながらのろけるその女性。

そして、わしゃわしゃとその無造作ヘヤの頭をかく父。

どう見ても不釣り合いな二人である。