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雑貨を扱う会社『フォレスト』に入社して二年。
それなりに仕事も任せて貰えるようにもなった。
そんなある日、新入社員の教育を任された。
――めんどくせー。
それが正直な気持ちだったが、仕事だから仕方ない。
しかし、
「お前、どんくせー」
やって来たのは、とんでもなく空回るぽやぽやした女。
絶対無理。
俺はこういう女は苦手だ。
そのうち俺がぶちギレて、泣かせて辞めて行くんじゃないか。
そう思ってたのに、人に見つかりにくい場所で涙を堪えて唇を噛み締めるアイツを見た時、俺の中で何かが変わってしまった。
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